FC2ブログ
はつ恋 
はつ恋 (ビーボーイノベルズ)はつ恋 (ビーボーイノベルズ)
(2009/10)
榎田 尤利



さすが榎田さん。
と唸る1冊。いやー同じテーマ扱っても、他の作家さんじゃここまでは書けないだろうな~と思うわけです。

あらすじ読んでたから、出だしに違和感があってですね。
「あれ?こんな話?」と戸惑いつつもページを進めてみたら、、、やられた!という感じでしょうか。だってまさかファンタジーな話とは思わなかったですもん。本当にびっくりしました。このブログってネタバレありなんだけど、さすがにこれは書きようがないので、詳しくは書けませんが。

出だしから嫌な奴で、傲慢でどうしようもなかった久我山が最後は少しかわいらしく思えました。もうなんというかタイトルそのものの「はつ恋」の成就ですものね。

榎田さんの力ですばらしく捻った話になっていますが、好きか嫌いか別れる話でしょうね。とりあえず、これほんとにBBN?って言いたくなるね(笑)
スポンサーサイト



蛇とワルツ 
蛇とワルツ (SHY NOVELS 236)蛇とワルツ (SHY NOVELS 236)
(2009/09/26)
榎田 尤利



Pet Loversシリーズ最終巻。
蛇ってペットになるの?というのが最初の疑問。

でも蛇でもちゃんとなれるんですね、ペットに。
というか、蛇の皮をかぶった大型ワンコっぽかったですけど。

オーナー仁摩さんが受け。ちょっと意外でした。てっきり攻めかと思っていたので。
彼の孤独と寂しさを、大型ワンコが癒してくれるでしょう。部屋もきれいにしてくれるし、おいしいご飯も作ってくれるし、おまけに仕事のお手伝いもしてくれるし。オーナー特権で、とっても素敵なペット(恋人)を手に入れましたね!

個人的には、このシリーズでは『犬ほど素敵な商売はない』と並んで好きかな。作中に過去のシリーズの登場人物もちらりと出てきますが、「猫」を思い出せずにしばらく悩みました。ライオンと犬はすぐに思い出せたんだけどね。

とにかく、おもしろいシリーズでした!
交渉人は振り返る 
 交渉人は振り返る

このシリーズももう3巻なんですね~。どんどん芽吹が兵頭とのエッチに抵抗なくなってるというか素直になってるというか。

3巻ともなると芽吹のコメディ度がだんだん上がっていってます。オヤジ度が高くなってるとも言いますが。なんだか芽吹の一人称のところはただのオヤジなことが多かったですね。かっこいいはずなのに。それに伴ってなぜか兵頭がいい男に思えてしまうのはなぜ。

今回の振り込め詐欺事件自体はそんなにハードじゃなかったと思うんですけど、そこで浮かび上がる芽吹の過去のほうがきつかったかも。コメディとそことの対比で芽吹の人物像を浮かび上がらせる巧さはさすがに榎田さんですね。そして、全体的に今まで2作とは少し雰囲気が違ってきてるかも?

まぁとりあえず次回も楽しみです。

奈良さんの絵もはっきりと変わってきてますね。前のほうが滴る色気が感じられて好きだったかな~。今のも巧いけどねっとりした色気が感じられずに枯れてる印象受けます。
普通のひと 
 普通のひと

『普通の男』『普通の恋』をひとつにまとめた新装版。もちろん、書き下ろし目当てです。そして木下けい子さんの絵も。

前の2つのお話はやっぱり面白い。「普通」であることにこだわる2人が恋に落ちていく様が見事に描かれていて、おもしろい話は時間がたってもおもしろいのだと再認識。新装にあたって、どこかに手を入れてるのかもしれませんが、ぜんぜんわかりませんでした。

そしてお目当ての書き下ろし。5年経ってるのに、2人がかわいい!オヤジなのにー。木下さんの絵である、ということも影響してるかもしれませんが、5年経っても初々しい2人。なんつーか、オヤジなのに微笑ましく見守ってあげたくなりました。
秘書とシュレディンガーの猫 
 秘書とシュレディンガーの猫

やっと読み終わりました。面白くなかったわけではないのですよ。でもやはり榎田さんに対するハードルが高いが故の遅読。シュレディンガーが早い段階でわかっちゃったのも原因かと。ま、PetLoversですからね。わかりますよね。

舘と雨宮は猫たちに囲まれながらラブラブでやっていくことでしょう。なんせ舘がベタ惚れですから。それよりも気になるのは、ついに登場したオーナーですよ!次回主役ですよね。楽しみー。
交渉人は疑わない 
 交渉人は疑わない

やっぱりおもしろかったです!
楽しみにしていたのもあって、手元にきてからサクサクっと読んじゃいました。

芽吹と兵頭の会話が完全に夫婦漫才です。さらに磨きがかかってました。芽吹はともかく、兵頭は若頭ぽくありませんよ、この会話を読む限り。しかも完全に尻に敷かれてるのが手下にも丸わかり……。今回は最後の最後で合体しますが、その顛末もやはり2人らしい。

つーか前作よりも探偵度が増してませんか?交渉してるところが印象にあまり印象にないんだが、、、あれか、相手が兵頭とか後輩ヤクザとかばっかりだからか?

まぁでも、とにかく会話のテンポの良さ、芽吹の一人称での心の声あたりはさすが榎田クオリティ。こういうのがコメディっつーんですよね!という見本みたいな感じ。この先、更に2人がラブくなっていくのか、そしてキヨと智紀はどうなるのか!このキヨと智紀もポイントですねぇ。楽しみだ。
きみがいるなら世界の果てでも 
  きみがいるなら世界の果てでも

ルコちゃんの続きが読めるなんてー……と熱い目頭を押さえました。小冊子付ですが。
えぇもちろんしっかりと出版社の手の上で踊らせていただきましたが。

さて、すでに出来上がってるカップルを描くときのお決まり。当て馬&一時的な別離。お約束ですね。でもでも!ルコちゃんがほんとにあの男と寝ちゃうなんてー!とちょっと途中飛ばしたくなった。だってさぁ、、、やっぱりルコちゃんにはそういうことして欲しくないっていうか。ドリーム描きたくなるじゃないですか。でもその発想の飛躍が、紺野けい子さんの『可愛いひと』を彷彿とさせた(あれは「もっと上手になるためにはウリをして技術を磨こう」って発想だったな)。おバカな子ってどうしてそこまで考えが飛んじゃうんでしょうかねぇ。ま、そこがかわいいところではありますが、今回ばっかりは沸騰しそうになりました。

最後はやっぱりラブラブで一安心。そう、ルコちゃんが依存してるだけじゃなくって東海林もルコちゃんい依存してる共依存の2人なんですよ。あの2人はそれでいいんですけどね。でもイタリアに行くことで少し自立した2人になるのかな。そういう想像するのも楽しい作品でした。榎田さんの文章はさすがです。軽快軽妙。とっても楽しいシリーズをありがとうございました!
獅子は獲物に手懐けられる 
 獅子は獲物に手懐けられる

『犬ほど素敵な商売はない』はシリーズだったのか!とびっくりしました。でも考えてみればああいう商売はいくらでもストーリーが出てきそうだもんね。

さてまずは「さすが榎田さん!」というのが最初の感想。いつも一定レベルで面白いんですが、やはりグイグイ読み進められるときっていうのは限られるんで。これは前回の『犬ほど~』と同じくらい引き込まれました。

ただ、暴力描写が痛くて(涙)。いや、もう読みながら目を背けたくなったわ。深見は自分の奥底にある鶉井に惹かれてる気持ちを隠そうとしてるホモフォビアなのかなぁ。それだけとも思えなかったんだけど、鶉井に対する執着心は異常ですね。とりあえずヤバい人たちに海に沈められてることを祈ってます。

ライオンは大らかで深いやさしさを持ってるので、鶉井も平穏な生活が送れるでしょうね。ライオンくんがお世話になるモデル事務所って『犬ほど~』のあそこですよね?そういう設定がリンク作の楽しさだな~。
ビューティフル・プア 
 ビューティフル・プア

やっと読めた……。ここのところずーーっとスラムダンクに嵌っていたもので!(超いまさら。でも初めて読んだもので)。

さて、さすが榎田さんです。普通の作家さんなら合格点。軽妙で巧い文章ですよね。読みながらずっと「これなんかデジャヴュ感じるぜ」と思っていたのですが、あれだ。BBNから出てる【Stepbrother】と印象が似てるんですな。女性のキャラも同じような感じ(榎田作品にはよくあるタイプですが)。嫌味なく楽しい肩の力が抜けた作品になってました。

ただやはり榎田作品に対する合格ラインは高いわけで。もちょっと違う作品も読みたいなぁというのも本音です。個人的にはたぶんラブトラシリーズとかの系統が好きなんですよねー。そういう作品求む!
ダブル・トラップ 
 ダブル・トラップ

まさか番外編がでるなんて予想外でしたが、でも嬉しいのです!

前3作よりもちょっと過去に戻って、沓澤と核の出会いが描かれてるわけですが、髪が長かったので核とは思わず「誰?これ?」と頭の中に?マークがいっぱいになりました。そうか、昔は髪が長かったのね(前そんな描写出てきましたっけ?覚えてないです)。

しかしいくらオヤジくさい沓澤でも
こんなとこに、人魚がいやがる

はクサすぎ~と爆笑もんでした。ま、核はどこまでいっても核でしたね。

間に杣さんのお話を挟んで(やはり妙に人気があるのだな)、3作目の続きであるバカンス編。やっとラブい沓澤&核がでてきた~。天&正文もいいけど、やっぱり核&沓澤が気になっていたので、やっと両想いを確かめ合った2人が読めて満足でございます~。