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いとし、いとしという心 
 いとし、いとしという心

このタイトル聞いたとき、最初は時代物だと思ってたんですよね。京都が舞台だし。

京都独特の(古都全般にあるかな?)湿っぽくて陰影のある雰囲気がストーリーと合っていておもしろかったです。千秋の性格と京都の雰囲気がマッチしてるというか。

個人的には侑央も残酷だなと思ったんです。だって千秋がどれだけ家の中で虐げられてきたか(精神的に)知ってるはずなのに、荘一にしか目がいってないんですもの。それが荘一の魅力だと言われればそれまでですが、なんか荘一には万人受けする決まりきったものしか感じられなかったんだけどなー。まぁ死んでる人の描写だし、気持ち的に千秋の味方になってしまうのは仕方ないんですが、それにしてもさぁ……ってちょっと納得いかなかったり。結局最後まで、千秋のことを「好き」という気持ちはないんですよね?長く付き合っていったら変わるのか?そこすらアヤフヤな気がします。死んだ人間は美化されちゃうし、千秋のよさをわかっていても荘一しか眼に入らなかった侑央ですからね……。そのままならなさが「いとしいとしというこころ=恋」ってやつなんでしょうが。ま、千秋も相当いい性格だし、大橋の「腹黒キツネ」って言葉がピッタリだ。同時に不憫でもあるんですけど。

井筒屋は読みながら「モデルは柊屋かな?」と思ってたのですが、あとがきによると俵屋らしいですね。柊屋なら何回か、前を通ったことありますが(もちろん入ったことなどない)、いかにも高級旅館って雰囲気だったもんな~。俵屋さんもそんな感じなんでしょうかね。
 
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